.htaccessファイルでgzip圧縮させてサイト表示速度を向上させる方法
最近ではウェブサイトの表示速度アップがSEO対策として重要視される傾向にありますが、比較的簡単に表示速度を向上させることのできる方法としてgzip圧縮があります。今回はWordPressなどのCMSでもプラグインなしで簡単にgzip圧縮できる.htaccessに記述する方法をご紹介します。
gzip圧縮とは?
gzip圧縮とはファイルサイズを小さくする圧縮方法の1つで、ウェブサイトを構成しているhtml、JavaScript、css、xmlなどを圧縮することでデータ量が軽くなりサイトの表示速度を向上させる効果が期待できます。
.htaccessファイルでgzip圧縮するのが簡単
一番簡単なgzip圧縮方法は、サーバー側で処理させる方法です。サーバー側でgzip圧縮させるには、Apacheサーバーのmod_deflateが有効になっている必要があり、.htaccessファイルを修正できる事が条件です。
手動でファイルをgzip圧縮することも可能ですが、ファイルを修正した時にその都度圧縮しなくてはいけないので更新頻度の高いウェブサイトの場合には不向きです。
.htaccessファイルの記述方法
ルートディレクトリにある.htaccessファイルをダウンロードして、下記の記述を追加するだけでgzip圧縮の設定は完了です。
念のため.htaccessをバックアップしてから作業をするようにして下さい。すでに記述してある他の部分を削除したり、上書きしないように十分注意して作業を行って下さい。
<IfModule mod_deflate.c>
SetOutputFilter DEFLATE
#古いブラウザ対策
BrowserMatch ^Mozilla/4\.0[678] no-gzip
BrowserMatch ^Mozilla/4 gzip-only-text/html
BrowserMatch \bMSIE\s(7|8) !no-gzip !gzip-only-text/html
#画像は圧縮しない GIF、JPEG、PNG、ICO
SetEnvIfNoCase Request_URI \.(?:gif|jpe?g|png|ico)$ no-gzip dont-vary
#圧縮するファイル
AddOutputFilterByType DEFLATE text/plain
AddOutputFilterByType DEFLATE text/html
AddOutputFilterByType DEFLATE text/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE text/css
AddOutputFilterByType DEFLATE text/js
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xhtml+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/rss+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/atom_xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-httpd-php
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-ttf
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-woff
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-opentype
</IfModule>
一行目の<IfModules…の部分は、サーバーにモジュールmod_deflateの有無を判定をして、有る場合に実行させる記述です。
画像のGIF、JPG、PNG、ICOファイルはほとんどの場合、既に圧縮をされた状態なのでサーバー上で圧縮処理する意味がなく、gzip圧縮するとサーバーに負担がかかるためjpg、gif、pngなどの画像は圧縮させないように設定します。
圧縮するファイルは、text、html、xml、css、JavaScript、ウェブフォントなどウェブサイトで使われるテキストベースのファイルをgzip圧縮する設定です。使用していないファイルの種類があっても、そのまま記述しておいても問題ありません。
gzip圧縮されているか確認
.htaccessファイルに記述を追加してアップロードしたら、gzip圧縮されているか確認しましょう。
以下のウェブサイトへ行き、該当ウェブサイトのURLを入力するだけで簡単に確認できます。
http://www.gidnetwork.com/tools/gzip-test.php
まとめ
.htaccessファイルに少しの記述を加えるだけで簡単にgzip圧縮を実現できる方法をご紹介しました。表示速度を上げる目的なのにCMSのプラグインで対応したら本末転倒になる可能性もあります。特にWordPressのプラグインは便利ですが、プラグインの使い過ぎやウェブサイトの表示速度を遅くしているプラグインも存在するので注意が必要です。
今回ご紹介した.htaccessファイルの設定を代行いたしますので、ファイルを修正するのが不安な方などはお気軽にお問合せください。その他、SEO対策などウェブサイトに関するご相談も承ります。